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2007年10月19日 (金)

涙とドライアイ

空気が乾燥する季節になりましたweep
仕事をしていても目が乾いたり、肌がかさかさになったり、喉がイガイガしたりと私には少しつらい季節です。
そんな風にお困りの方も多いと思いますので、今日は
涙とドライアイについてお話したいと思います。

one涙の流れ

上まぶたの外側あたりにある『主涙腺』で涙は作られます。
目の表面を潤した後、約10%は蒸発し、残って古くなった涙は目の内側にある『涙点』へ流れます。
そこから目と鼻をつなぐ『涙小管』から『鼻涙管』を通り、『鼻腔』へ流れます。

twoまばたきについて

まばたきは、いわば涙のポンプ。
まばたきをする度に、目の表面に一定量の涙が送り込まれます。
人は1分間に20~30回ほどまばたきを繰り返して、目の表面をリフレッシュさせています。
ただし、パソコンや読書など精神を集中させて画面を見たり小さな文字を追ったりしている時は要注意!
なんとまばたきの回数は普段の1/4になります。
意識してまばたきの回数を増やしたり、適度な休憩をとることが大事となります。

three涙のはたらき

目の表面を外界から守り、乾燥を防ぎます。
角膜に酸素や栄養を届けます。
目が鮮明な像を結べるように角膜表面を滑らかに保ちます。
ばい菌などの侵入や感染を防ぎます。
ゴミやホコリを洗い流します。

four涙が減ると・・・

まぶたを開けたままにしたり、涙が減ったりすると角膜の上に『ドライスポット』という乾燥した部分が現れます。
普通はこうなる前にまばたきをして目の表面を潤していますが、涙の質や量が低下したり、必要以上に蒸発するとまばたきをしても『ドライスポット』は残ったままになります。
やがて、最も痛みに敏感でキズつきやすい角膜が露出し、「目が乾く」といった不快な状態になります。

five涙とコンタクトレンズ

コンタクトレンズは黒目(角膜)の上に直接のっているわけではありません。
角膜とコンタクトレンズの間では涙が潤滑液となって目を保護しています。
しかしコンタクトレンズで角膜にふたをした状態になると、まばたきによる涙の交換率はぐんと下がりハードレンズ装用時では約20%、ソフトレンズではなんと2~3%になります。
コンタクトレンズを装用するとどれだけ目に負担がかかるかが想像できるでしょう。

sixドライアイの症状

『ドライアイ』とは、涙の量が減ったり、涙の成分が変わってしまうことで、目が乾き、角膜や結膜に障害が起こる疾患です。
目が疲れやすい、目が重い、目が充血する、目がゴロゴロする、目が乾く・・・
こんな方は要注意!
日本にはおよそ800万人患者がいると言われていますが、初期症状はとてもあいまいで、気づきにくい病気です。

sevenドライアイの検査

気になったら、まず眼科で涙の量をチェックしてもらって下さい。
10秒間、まばたきをせずに目を開けていられない人も要注意です。

eightドライアイの治療

眼科では、涙にうるおいを与える点眼薬や目の障害を治す点眼薬が処方されます。
症状によっては目の周りの湿度を高く保つメガネをすすめられる場合もあります。
また、簡単な処置(涙点プラグ)や手術で涙の流出を防ぐという方法もあります。

nine日常でのドライアイ対策

編み物や針仕事をする時は意識してまばたきをしてください。
暖房器具を使うときは加湿器も一緒に使用しましょう。
コンピューター作業時はまばたきが激減するので適度に休憩をとりましょう。
エアコンの風が直接当たらない位置に座りましょう。
洗顔や洗髪のとき、洗剤が目に入らないように気をつけましょう。
周りの人がタバコを吸っている場合は、自分の目に当たらないように注意をしましょう。

written by 宮内店