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2010年3月25日 (木)

医科診療報酬改定

平成22年4月より「医科診療報酬改定」が開始されます。
今回の改正は、昨年民主党に政権交代があったことと、次回参議院選を睨んでのことでなのか、10年ぶりにプラス改定となりました。

①本体改定率+1.55%
(医科+1.74%、歯科+2.09%、調剤+0.52%)
②薬価等▲1.36%
(薬価改定▲1.23%、材料価格改定▲0.13%)

全体としては+0.19%です。


今回の改定の基本方針は2つの重点課題と4つの視点、後期高齢者医療となっております。

重点課題1.救急、産科、小児、外科などの医療再建
重点課題2.病院勤務医の負担軽減

4つの視点
①患者から見てわかりやすく、患者の生活の質を高める医療の実現。
②質の高い医療を効率的に提供するために、医療機能の分化・連携を推進。
③我が国の医療の中で、今後重点的に対応していくべきと思われる領域の適正評価。
④効率化余地があると思われる領域を適正化する。


後期高齢者医療の診療報酬体系

 

私の個人的な意見としては、今回のプラス改定の論点は前回に引き続き「誰もが安心・納得して、質の高い医療を効率的に必要なもの」であったはず、医師不足やへき地医療、救急体制の確保についてもっと大きな改定があるものと期待していました。
結果的にはあまり直接効果があるような感じもなく、逆に薬価を下げ後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進をして、患者様にはお薬代は下がるけれども技術料が上がって患者様の負担が増加ってことになりそうです。
この先日本の医療はどうなっていくのやら・・・ちなみに民主党が明確に改善したのは「後期高齢者」って言葉が消えた事くらいですかねsign03

written by TANI