2009年2月25日 (水)

インドネシア旅行記PARTⅡ③

最後に今回はさすがにインドネシアの薬局・医療事情を勉強してみようと思い、薬局にも潜入してきましたsweat01

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インドネシアでは国策として健康保険のシステムが整備されていないため、国民のセルフメディケーションの意識が非常に高いという印象でしたflair

郡部では人口に見合った医療提供がほとんどなされておられず、また都市部においても医療機関の受診費用が高い上に、発行された処方せんによる薬剤費も基本的には全額個人負担のため、重症例以外は薬局で薬剤師に相談してOTC薬を買って自力で治してしまうようです。

ちなみに上の写真は夜中の0時頃の薬局風景ですsweat02

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また都市部では日本のように医療モール(複数科目が同ビル内で診療)という形態は数多く取られており、それを元国営で現在民間に移行した上場企業の薬局グループが牛耳っているということでしたgawk

世界三位の人口を誇っているインドネシアですので医療ビジネス市場は豊富にあるはずですから、外資企業の薬局参入について質問すると、法律により必ずインドネシア人を資本参入をさせないと外国人の会社の設立は許可されず、また現在薬局を取り仕切っている企業が元国営ということでかなり国に保護されており、外資の参入は難しいとのことでしたsign01

外国資本の会社を作ったとしても役人と現地の人がグルになり乗っ取られる事も度々あるようですwobbly

さすが賄賂の国と納得させられていましましたflair

また日本の資本の入った医療機関も何軒かあるようですが、高度な医療は受けれるというメリットの反面、受診費用が考えられないくらい高額で普通の現地の人は受診できないようですdespair

やはり日本は国民皆保険制度のおかげで、基本的には誰でもどこでも同じ値段で医療が提供される恵まれている国だなぁと実感しましたflair

最後にヒルトン系のホテルコンラッド・バリの写真で旅行記は終了致しますcamera

ビーチに面した綺麗なチャペルでしたよwave

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written by taniguchi

2008年4月 1日 (火)

後期高齢者医療制度!?

4月1日から75歳以上の人全員が加入する

『後期高齢者医療制度』がスタートしましたが、この名称はいかがなものでしょうsign02

65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と位置付け、新医療制度開始となりましたが、勝手に線引きされて、挙げ句の果てに4月15日より年金からの保険料の天引きという徴収方法ですannoy

お元気な諸先輩方々から批判続出なのも理解できますsign03

この度、福田首相が『長寿医療制度』へという意向を示しましたが、内容も見直す必要があるのではないでしょうかねぇflair

あと私も、介護保険の第二号被保険者になり、4月から介護保険料を徴収されるようですcoldsweats02

written by taniguchi

2008年3月21日 (金)

花粉大量飛散警報

気温が20度を超える日も増えて、スギ花粉の大量飛散が始まってますcrying

スギ花粉飛散の次は、ヒノキ花粉飛散が待ってますので、まだまだ1ヶ月間は注意が必要ですthink

特に雨上がりの翌日の晴れた日は、花粉の大量飛散が考えられますので、マスク等の対策をお忘れなくsign01

弊社ホームページにも毎日、広島県南部の花粉情報を更新していますので、予防のご参考にconfident

ミント薬局ホームページ

2008年3月 1日 (土)

医療機能情報提供制度

第五次医療法改正に伴い、地方自治体(都道府県単位)が実施主体となり、地域住民・患者さんが医療機関の適切な選択ができるよう支援するという制度が、H19.4月に施行になり、一年の準備期間を経て広島県でもスタートいたします。

第五次医療法改正の目玉でもある、『患者の視点に立った、患者のための医療提供体制の実現』という観点からの政策でありますhappy01

地域の住民の方あるいは患者さんが、ご自身のニーズに合った医療機関または専門の先生をネットを通じて検索して、情報を持った上で受診できるということは問題視されていた医療機関の不透明感をなくす意味では非常に良い政策だと思います。

その上、医療機関の広告規制緩和をプラスして考えてみると、ますます患者さんのフリーアクセス感が高まることで、より良い医療、より良い設備、診療の質の向上という点においては充実していくのではないでしょうかsign02

弊社が運営している薬局も同じように情報の提供義務があり、平成20年2月1日現在の薬局機能情報を広島県へ各店舗ごとに早々に報告する義務がございますcoldsweats02

1年前に施行されているのに、あまりに書類の送付時期が遅すぎますし、逆に記入・提出期間が短すぎて、お忙しい医療機関では机の山に埋もれる可能性も考えられますcoldsweats02

現に、複数の医療機関の院長は、面倒くさそう、制度改革なんかは知らないと主旨を理解されておらず、書類の山の中に埋もれてました。

広島県も現場の状況をご考慮頂き、医療情報制度改革の骨子の周知あるいは先生方への理解・ご協力を早い時期から推進していく必要があったのではないでしょうか?

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written by taniguchi

2007年12月21日 (金)

診療報酬改定!

平成20年に診療報酬改定を控えており、厚生労働大臣と財務大臣の協議の結果を受けて、診療報酬本体が8年ぶりにプラス改定と発表されました。

内訳は医科+0.42%、歯科+0.42%、調剤+0.17%

本体は0.38%のプラス改定ということです。

ここから、細かな点数設定が議論されていくわけですが、今後、薬局(処方せんを扱う保険薬局です)経営への影響は避けられない改定となりそうですbearing

理由として、厚労省が推し進める医療費削減を目的に、『後発医薬品使用促進』に伴う薬局の在庫負担増、

2年に1度の薬価改正(今回は▲1.1%・・・薬価ベースでは▲5.2%)に伴う売上減等、薬局経営を取り巻く環境は厳しさを増しております。

私個人の予想では、財務省主導の2011年のプライマリーバランスの是正を鑑みて、大幅な診療報酬の引き下げを覚悟していたのですが、自民党の参議院選挙敗退等の政治的背景を受けて、今回わずかながらの引き上げに至ったと推測致します。

しかしながら、安心して住みやすい国家、また適正な医療提供体制の確保を考えれば、他の予算を削ってでも社会保障費(年金・医療・介護)の充実『美しい国、日本』には必要なのではないでしょうか?

written by taniguchi

2007年10月23日 (火)

ケアマネージャー

今週末の28日にケアマネージャーの試験があるようですbook

弊社からも若い三名の薬剤師がチャレンジします。

今後、医療制度改革で2012年には療養型病床群が

38万床→15万床に削減されることが決定しております。

ますます在宅療養の患者さんの増加が予測される為、非常にアップデートで有意義な資格だと思います。

しかし現時点で、薬剤師がケアプランを作成するという事に関しては、業務の煩雑さ、経営の効率化を考えれば非常に難しいというのが現状です。また薬局が介護ビジネスに参入するという事は、今後介護報酬のマイナス改定が予想される中、非常にリスクが高いと私自身は考えております。

反面、薬局として、あるいは薬剤師として在宅療養に関与していくというのは、制度改革の流れを考えれば避けては通れない道だと思われますthink

そのためにも、今回先駆けとして受験する若い3名の薬剤師には是非とも合格して欲しいですねぇbleah

いやいやきっと合格すると信じてますcoldsweats01

試験勉強に苦しんでいる薬剤師の過去のブログです!

written by TANIGUCHI

2007年10月 1日 (月)

ケアマネージャー試験

最近私はケアマネージャーの試験に向けて勉強をしています。
ケアマネージャーとは簡単に言えば介護保険制度のなかで活躍する専門的な知識、技術を有する公的な資格です。私の薬剤師の先輩にもその資格をもっている方はたくさんおられるのですが、実際の仕事で活用することはあまりないようです。

ではなぜ受験しようとおもったのかといえば、

■これから薬剤師は増え続け、薬剤師が過剰な時代がくるかも
■それまでにスキルアップしておきたい!
せっかくの会社によるスキルアップ支援制度を活用したい
■高齢化社会、重要になってくる介護保険制度
■医療従事者として制度を理解おくことは必要かも

そんな感じで受験を決めました。

会社の上司からは
『受験費用や参考書は支援するからな!』

その数日後には
『どうや?勉強しとるかい?ただなぁ、試験落ちたら場合は・・・(* ̄∇ ̄)σニヤリ』

意味ありげな沈黙、脅しともとれる微笑
そんな中勉強に取り組む私ですが
分厚いテキスト、読みづらい小さな字による漢字の多い文章に
自分の計画性のなさを感じております。
試験は10月、合格発表は12月。

ちなみに2006年度の合格率は20.5%
合格できるよう頑張りまぁ~す。

でも、もし12月に私のブログ更新がなかったなら

それはきっと・・・

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written by 西条中央店

2007年8月27日 (月)

集中研修

8/20~8/23まで東京へ医業経営コンサルタント協会の集中研修へ行ってきました。

研修の講義の中での日経新聞 論説委員の渡辺先生(34年間厚労省を担当されてる方です)のお話をご紹介します。

国の財政が破綻している現在の状況(日本の財政赤字累積額は約800兆以上です)では、社会保障費用(年金・医療・福祉等)の削減は決定事項で、現に実行されているということです。

2007年から5年間で1兆6000億円(1年間で2200億円削減)の厚労省予算削減が予定されており、2007年には雇用保険助成金で1800億、生活保護で400億の計2200億が削減されております。

2008年は削減できるものといえば、4月に控えている診療報酬の削減しかないようです。渡辺先生のお話では2200億円削減するためには、約3%の診療報酬のダウン改定が必要だそうです。

また2009年には介護報酬改定が控えておりますが、こちらは理論的にいえば約10%ダウン改定しないと達成できないそうです。つまり介護保険料の負担年齢の引き下げ(現在は40歳)、または負担率のアップが考えられると思います。

これからの病院・診療所・介護施設・薬局の運営は、これらの流れを受け非常に厳しい状況になるのは目に見えています。

倒産する医療機関等が増加する事は明らかです【参考】2006年34軒、2007年(1-6月)31軒

今後、時代を見据えた経営を模索し、患者さまのために運営していかなくてはと身の引き締まる思いでした。

written by tanigudhi

2007年7月 3日 (火)

薬剤師の需要のお話!

6/29に厚生労働省で開かれた『薬剤師需要の将来動向に関する検討会』で2028年(約20年後)の薬剤師需要に関する非常にショッキングな「粗い試算」が提示されました。

現在は薬剤師の就職状況は保険薬局等から引く手数多で、自由に就職したり転職できる環境にあるという需要過多(薬剤師従事者数)の状況にあります。

しかし今回発表された試算によると、2028年には供給(国家試験に合格した薬剤師総数)は約40万7000人となるのに対し、需要(薬剤師従事者数)は約27万8000人と、約13万人の供給過多になると発表されました。

やはり要因としては、薬学部の新設ラッシュ、医薬分業率の頭打ち等が考えられます。

弊社の薬剤師には、その状況は以前から話はしていますが、常日頃インプット、アウトプットで勉強できる環境に従事し、日々の業務をこなしながらキャリアアップ、スキルアップをしていくべきだと考えます。

現在25歳の薬剤師の20年後というと、女性の場合45歳ですので、結婚して、出産した後、子供も落ち着いたからとおそらく再就職を考える年齢でしょう?

その時にスキル・資格のない薬剤師は就業先がないというのも大いに考えられる状況ではないでしょうか?

現在とは全く逆に企業が薬剤師を選定する時代がやって来るのです!

しかしながら今回このようにきちんと数字で示されるとやはりショッキングでしたね(T_T)

ミント薬局では、薬剤師のスキルアップ・キャリアアップ(認定薬剤師、ケアマネージャー、アロマセラピーアドバイザー等)を全面支援いたしておりますので,興味のある薬剤師の皆さんご連絡をお待ちしております。

【ご連絡】はこちら

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written by taniguchi

2007年4月26日 (木)

 広告規制緩和について

この4月より医療法で定められている医療機関の広告の規制緩和が行われました。

法改正によりクリニック等の施設や医療従事者等の写真や映像、医療従事者の専門性、治療方針、提供している診療・治療内容のわかりやすい提示(ただし、法令及びガイドラインに沿った内容のみ)の広告が可能になりました。

今まではだめだったの?と驚かれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回の法改正により患者様が機関を選択する幅が大きく広がると思います。  医療機関側は今まで以上に、患者様のためによりよい医療を提供する必要性も大きく高まり、医療の選択を支援する観点から非常に良い法改正であると思います。

ただし、今までと同様に不特定多数対象の広告の規制ですので、医療機関のホームページは規制対象にならないようです(現時点では・・)

今回の法改正を受け、顧問をさせて頂いているルックスの良い医療法人の理事長からテレビCMもOK?」という質問が出ましたが、やはり今の段階では管轄の保健所(医療法の管轄は保健所になりますので・・・)にきちんとお伺いをたてて実施する必要があるようです(笑)<(_ _)>

Written by Taniguchi