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2026年4月 3日 (金)

気分の不調に寄り添うハーブ、セントジョーンズワートの話

すずな薬局 薬剤師Tですtulipメディカルハーブセラピストと二刀流ですscissors

今回は、薬剤師なら必ず知っておかなければいけないハーブ

「セントジョーンズワート」について、まとめてみましたclip

St. John’s Wort(以下、SJW)

和名:西洋オトギリソウ

初夏の6月末から7月末に、黄色い花を咲かせるオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草。

2000年以上前から、ヨーロッパでは止血・月経不順・打撲などに用いられていた。

ドイツでは、抗うつ剤として承認されたハーブであり、軽度のうつに対して使用されている。

*有効成分*

フラボノイド、ヒペリシン類、ヒペルフォリン類、ピネン類、キサントン類、タンニン等々

抗うつ作用を示す成分は、かつてヒペリシンと言われていたが、

近年では、ヒペルフォリンが抗うつ効果や、薬物との相互作用の主役といわれている。

*ヒペルフォリン*

ヒペルフォリンはセロトニンの選択的な阻害剤ではなく、非選択的阻害剤であり、

神経伝達物質の受容体に直接影響するものではない。

ヒペルフォリンは、陽イオンチャンネルTRPC6を通して、Na+、Ca2+の細胞内濃度を上昇させ、

セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの伝達物質の再取り込みを阻害すると考えられている。

無作為化比較試験のシステマティックレビューのメタ解析により、

規格化抽出物(ヒペルフォリンを5%含む)はDSN-ⅠⅤ診断基準による

軽~中等症のうつ病にほぼ有効であり、標準的な抗うつ剤よりも副作用が少ない。

*副作用*

胃腸の不調、口喝、めまい、不眠が報告されているが、一般的な抗うつ剤より副作用が少ない。

ヒペリシンによる光過敏症は、ヒトではまれである。

 

*薬剤との相互作用*

ここからは、みんなが知ってる、強エピソードdanger

SJWは、肝臓の酵素(CYP3A4など)を誘導し、多くの薬の血中濃度を下げてしまう。

免疫抑制剤のシクロスポリンの血中濃度を低下させたり、

抗IVH薬のインジナビルの血中濃度を低下させて、薬の効果を減弱させるなどなど。

また、SJWは、小腸粘膜のP-糖タンパク薬物トランスポーターの発現を

3.8倍誘導し、ともに摂った薬剤の薬効を減弱させる。

ということで、併用薬禁忌、併用注意となる薬剤がたくさんありますねngご存じの通りflair

 

*おすすめポイント*

薬を服用するような人でなければ、気分の不調に摂ってみてもよいハーブではないでしょうかnote

更年期症状、月経前症候群のイライラにもよいですし、禁煙中や、

ストレスでつい食べ過ぎてしまう人にもお勧めできますok

個人的な使用感は、細かいことが気にならなくなるので、

いわゆる繊細さん(HSP:Highly Sensitive Person)に合うと思いますnotes

飲み方は、ティースプーン半分を200~300mlのお湯で浸出するとよいですgood

もちろんほかのハーブや、緑茶などお好みのお茶とブレンドするのもお勧めですshine

味や香りはほとんどありませんconfident

わたしは、飲みすぎると眠れなくなるので、とても少ない量で飲むことが多いですhappy01

 

写真は、わが庭で冬を越したばかりの、SJWですshine

 

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danger妊娠中、授乳中の方は、使用はできませんdanger

Written by すずな薬局