5/14現在、日本国内で4名の感染者が確定され、大変な話題となっている豚インフルエンザ
ここで、世界保健機構WHOのホームページを主に参照し、基本的な知識をまとめてみました。
豚インフルエンザとは、A型インフルエンザによって起こる豚の呼吸器疾患で、もともと豚では定期的に流行している病気です。
今回問題になっているのは、この 豚の間での感染のみだったインフルエンザウイルスが人の体内で増えることが出来るように変化し、人から人へと感染できるようになったものです。
このような変化をしたウイルスが感染して起こる疾患を総称して「新型インフルエンザ」といい、今回のものを「ブタ由来インフルエンザA/H1N1」といいます。
豚からうつると言っても、豚肉や豚肉の加工品を食べても感染するものではありません。
このウイルスは感染する力は強いのですが、毒性は低いと言われています。
現在、予防のための有効なワクチンはまだ開発中の状況です
季節性のインフルエンザで有効なワクチンでも豚インフルエンザには有効ではないと考えられています。
感染した場合の症状は季節性のインフルエンザと同様で、発熱・倦怠感・食欲不振・咳・関節炎などです。
また、その他 鼻水・のどの痛み・吐き気・嘔吐や下痢などの症状が現れることがあるようです。
これまで感染した中の大部分は特に薬の服用などなく回復しています。
現在日本でインフルエンザに使われている主なお薬のうち、タミフル・リレンザは今の所効果があるという報告があります。
ただし、インフルエンザウイルスは変化していくものなので、これらの薬が今後効かなくなる可能性も考えられます。
やはり一番大切なのは予防になります
マスクは咳をしている人が他の人にうつさないためには意味がありますが、感染を防ぐのに有効かどうかははっきりしていません。
しかし、咳が出ているなどの症状がある場合は他の人にうつさないように心がけること、すなわち『咳エチケット』は大切なことです
風邪などの予防と同様に、うがいと手洗い、部屋の換気をしっかり行う。そしてウイルスに負けない抵抗力を持つために、休養をしっかりとってバランスのよい食事を心がけ、ストレスを溜め込まないことが大切です。
感染の機会を減らすため、できるだけ人ごみや繁華街への外出を避けるとよいでしょう。
それでも、もし感染が疑われるような症状が出てしまった時は、直接医療機関を受診する前に、まず保健所等に設置された発熱相談窓口に連絡しましょう
各都道府県の相談窓口は下記厚生労働省のホームページで確認できます。
→http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090430-02.html
written by 西原店