広島国際大学の薬草園
漢方薬・生薬認定薬剤師の研修の一つに薬草園見学があるので、先日、広島国際大学の薬草園に見学に行って来ました
漢方薬は、何種類かの生薬が組み合わさって構成されており、その生薬の基原となっている植物がいくつか栽培されていました
今回はその中の一つの植物について書きたいと思います
女性に多く使われる漢方薬に含まれている生薬に当帰(トウキ)があります
当帰は、セリ科のホッカイトウキやヤマトトウキの根を湯通ししたもので、セロリの香りがします
セリ科の特徴は、花が傘状に咲いています
当帰の名前の由来は、当に帰るという意味で、昔は子どもが授からなかったら里に帰らされており、そんな時に当帰を飲むことで体質が改善され、赤ちゃんを授かることができ、夫の元へ帰ることができたことから当帰と名付けられました
今でも、血を補ったり、血の巡りを良くする働きを利用し、生理不順や不妊症などの婦人病に使用されています
2000年以上も昔に発見されたお薬が今でも使われているってすごいですよね
漢方薬は奥が深いのでこれからも勉強を続けて、皆様のお役に立てればと思います
漢方薬や薬草にご興味のある方は是非、廿日市天神店に来局くださいませ
Written by 川内店